かもさんのひそひそ話

耳をすませば聞こえてくるよ

知らない人と出会うこと

学会の集まりで、見ず知らずの人たち何十名かと立食パーティーをしました。こういう時、私は知らない人と会って話をすることが本当に好きなんだとつくづく感じます。会が始まる前の少しの緊張感、それを乗り越えて誰かと分かり合えた時の解放感、その後の二次会以降のぐだぐだとした時間までひっくるめて、幸せだなと思います。

 

昔は人見知りが激しくて、小学校のときにはクラス替えの後に二学期が終わるまで話したことがない人が何人もいるような子供でした。それがこんなにしらしらと見知らぬ人との会話を楽しんでいるなんて、分からないものですね。無論、この場限りでもう会うことがないからこそ気軽に楽しめている面もあり、本質的に性格が変わった訳ではないかもしれないのですが。

 

コロナ禍の間、新しく出会う人とは画面越しに必要なことを話すだけの関係性が続きました。声だけの関係で終わった人もたくさんいます。それと比べると、やはり対面で得られる情報量や心理的なつながりは段違いに多く感じます。そんな世界に戻ってこれて本当に嬉しいです。自分自身が人と生身で関わり合うことにこんなにも飢えていたんだと改めて気付かされました。

 

同じ業界にいる人同士で話すと、会社や組織が違っても意外に同じことに悩み、苦労していたことが分かります。そうやって足元に広がっている薄い連帯感を見出すことで、人は強くなるのかもしれません。そう思うと、これまでの数年間はとても危うい橋をみんなで孤独に渡っていたんだなと思います。橋の長さが有限で、橋の先がちゃんと同じ場所に繋がっていて良かったです。

 

酔っ払った頭のまま、いい気分に任せてふわふわと書き連ねてしまいました。明日以降に見て恥ずかしくなるかもしれないですが、こういう日もあったという記録のために、このまま何も考えずに投稿することにします。

 

おやすみなさい。