書き続けたい
このブログもいつの間にか100記事を越えていました。始めたときはこんなに続くとは思っていなかったので、少し驚いています。一番最初の記事に、ブログを始めた動機として「自分自身の言葉で表現してみたい」と「日本語タイピングを忘れたくない」と書いてありました。両方とも目的を達成できたかなと思います。
特に前者については、自分のこれまでの生活や考え方を振り返るいい機会になりました。忘れていたような思い出が、書くことをきっかけにまざまざと蘇ることもありました。あのころ感じていた光景や音やにおい、それにまつわる感情を書き出してみることは、フィルム写真を現像して選別し、アルバムに収めるのに似ています。流れていた沢山の情報から自分にとって重要なポイントを見つけて、大事に保存しているようなものです。そうすることで、埋もれていた時間が何か光ある注目すべきものに変わるのです。そして、なぜそこに注目したかを整理していくうちに、その頃に抱えていた、でも気づかないでいた自分自身の心のありようを感じることができました。
これまでここに書いていたのは、人にあえて話すほどでもないことばかりです。人に時間をとってもらって、聞いてもらうほどでもないことばかり。つまらないことで人の時間を奪ってはいけない、結論を先に必要な情報を簡潔に、感情よりも事実と生産的な意見を、そんな枠組みからは真っ先にこぼれてしまう言葉ばかりでした。それでも、自分の考えをぴったり表現できる言葉を探して、誰かの目を気にせずに自分と向き合って、こぼれた言葉たちを拾い集める時間はとても幸せでした。
仕事に戻ったら、今と同じような文章を書く時間はなくなってしまうかもしれません。その前に、感じていたことを残しておきたくてこの文章を書きました。できれば書くことは続けていきたいです。自宅に帰る電車の中で、その日の出来事を書くのもいいかもしれません。それくらいのゆとりは残しておかないと、また自分を追い込みすぎてしまう気もします。復職後しばらくは時短勤務のような形で、時間的には余裕のある期間が続きます。その間に、これからの自分のスタイルを見つけていきたいです。