かもさんのひそひそ話

耳をすませば聞こえてくるよ

余白を信じる

2月はもともと日数が少ないうえ、祝日が2日もあるので実働時間は短くなります。ですが、やるべきことはそれに応じて減る訳ではなく、むしろ年度末の締め作業や時期を問わない駆け込み案件のお陰で業務時間は増えていたように思います。特に2月は会議がとても多かったです。

 

打ち合わせ用のデータを出しつつ資料にまとめ、会議主催者として議論を進めて議事録を作る、までを一日中繰り返していると、どうしても完璧な準備ができないことがあります。ただその中で、意外と完璧じゃなくても回るんじゃないかと、ふと腑に落ちた瞬間がありました。

 

記載が足りなければ後で補足しても、口頭で追加しても良いのです。また、これまでは会議の場でのストーリー展開を何パターンも予測して、参加者の質問を先回りした回答を作っておくのが常でしたが、全ての会議でそれをやる必要もないのです。心配ごとの9割くらいは実現しないのと同じく、色々な準備も意外に無駄になっていたかもしれません。それに気づいてとても驚きました。

 

昔ならそう思うこと自体が手抜きで、参加者の時間を無駄にすることだと憤っていたでしょう。でも参加者の目的は私の準備した答えを聞くことではなく、議論することそのものかもしれません。参加者だってチームの一員なのだから、私が気を遣いすぎる必要もないはずです。その場で転がっていくストーリー展開が、余白が残っていた結論が、自分が想定していた手堅い結果を軽やかに飛び越えていくことが何度かありました。これがチームで働くことなんだと初めて感じました。

 

まだ意識して隙を作るまでには至っていませんが、良い気づきだったと思います。発見を偶然で終わらせずに再現させていくためには、完璧という安心をあえて捨ててチームを信じる必要があります。そこに挑戦していくこと、それが許される環境を自分の周りに作っていくことを続けていきたいです。

 

今週のお題「大発見」