かもさんのひそひそ話

耳をすませば聞こえてくるよ

酷暑の夏、小鳥の行動の変化

毎日暑い日が続いています。手元の温度計が40℃を越えることも珍しくなくなり、35℃を下回ると涼しく感じます。慣れとは恐ろしく、それに騙されて油断すると熱中症になりそうです。

 

我が家では植木鉢の皿を一枚、野鳥の水浴び用にベランダに出しています。2cmほどの深さに水を入れておいてやると、色々な鳥が水を飲みに来たり水浴びをしたりします。リモートカメラを設置すると、その姿をじっくり観察できてなかなか楽しいです。あまりに暑い日には、どの鳥も体温調節のために口をポカンと開けています。羽毛のある身ではさぞ辛いだろうと気の毒になります。朝に入れた水が夜には干上がってしまいますが、少しでも鳥たちに涼を提供できているなら毎日継ぎ足すのも苦ではありません。

 

ここ5-6年、野鳥に興味を持つようになり観察を続けています。それで気づいたのが、毎年夏にはこの辺りから消える鳥の声がいまだに聞こえることです。ヒヨドリシジュウカラは梅雨明け頃からぱたりと気配を消すのがいつものことだったのが、今日も外から特徴的な声を響かせています。シジュウカラとスズメは何か競合するものがあるのか、時には両者が喧嘩するような声もします。例年はスズメの姿しか見ないのに、不思議なことです。

 

季節の変わり目が早い(早くから夏日が続く、などの)年に、渡り鳥の渡来が早くなることは良く知られています。一方で、本格的な渡りをしないシジュウカラのような鳥の行動の変化については、調べてもあまりよく分かりませんでした。夏になると気配が消えるのは近場の涼しい低山に移動しているのかとも思ったのですが、それも本当のところは分かりません。

 

もし移動しているのだとしたら、季節の変化が急すぎて移動のタイミングを失ったのでしょうか。あるいは、移動せず静かに暮らしていて例年は存在に気付かなかったのだとしたら、最近の気候でこの辺りから食料となる虫たちが減ってしまったのかもしれません。そして、通常なら競合しないような場面で競合が生じ、争いあっている声で存在を認知したのかもしれません。

 

あまり知識のない分野で正しい理解はできていませんが、この暑さは小鳥たちの行動にも影響しているように見えます。これがより大きな変化の先触れでないことを願うばかりです。