かもさんのひそひそ話

耳をすませば聞こえてくるよ

旅先にて

連休に入ってからずっと車を走らせ続けて、昨日メーターが1000kmを越えました。寄り道だらけでも、動いていれば目指した場所にたどり着くようです。

 

海に面したカーテンのない民宿で、地酒で酔ったまま寝入ってしまい、悪い夢を見て目が覚めました。その後しばらくそのイメージに取り憑かれ、際限のない自己否定に苛まれて目が冴えてしまいました。徐々に明るくなる窓に気持ちが焦ります。距離が離れても、問題から逃げる事はできないのかと心は沈むばかりです。

 

思い切って布団をでて、冷たい空気を感じながら障子窓を開けてみました。そこには太平洋に広がる朝焼けがありました。そういえばここは、昇る朝日が美しいと文筆家たちが書いた場所でした。

 

目の前に広がる草原に風が吹き、小さな花が強く揺れ、橙色の光の道が海を渡っています。光に透かされた葉は皆立ち上がり、太陽を迎えているようです。眠れないと気に病んでいるときには疎ましかった窓の外の明るさに、こんなにも心が満たされるとは現金なものです。

 

遠く離れても気持ちを逸らしても問題は解決しません。ただ、外に目をやることで、過大評価していた問題を適切な大きさで見ることができ、そこに立ち向かえるような気分を持てることもあります。

 

ようやく気持ちの整理がつきました。ここから先は、美しいものをただ美しいと受け入れる時間にしようと思います。f:id:kamotin:20240502045700j:image