かもさんのひそひそ話

耳をすませば聞こえてくるよ

身体の声を聞く

昨日は職場外での事務的な研修があり、今日から晴れて職場復帰となりました。とはいえ最初は慣らしのため、半日出社をしばらく続けることになります。

 

久しぶりに元の職場に戻るのにあたって、やはり緊張や不安がありました。どんな顔と声で過ごせば良いのかわからなかったのです。ですが、職場が入ったビルの入り口で、昔仲良くしていただいていた嘱託のおじいさんに偶然出会い、気持ちが一気にほぐれました。なんか休んでたらしいね、との声に、そうなんですよ、でも今日からまたよろしくお願いします、とごく普通に返すことができたのです。このやり取りのおかげで、あぁ、ここでことさら何かを演じなくてもいいんだ、と安心しました。

 

休職中に変わっていたパソコンや各種のシステムの設定に翻弄され、不在中の色々な業務の進捗を追っているうちに、あっという間に本日の業務時間は終了です。久しぶりの職場で疲れたでしょうと言う上司の声に、いえ全然大丈夫です、と反射的に答えそうになり、はっとしました。

 

よくよく自分の体を確かめると、目の裏がじんじんして頭も少し締め付けられるような感じがしました。そうか、これが疲れているという感覚か、と気づいたのです。そういえば昔も、頑張った日には同じ感覚をおぼえていました。でもその頃はそれを無視するのが当たり前で、疲れているなんて気付きもしませんでした。目が辛ければ目薬をさせばいい、頭が痛いなら頭痛薬を飲めばいい、とだけ考えていました。知らないふりをしていただけで、あの頃もずっと疲れていたんだなと初めて思えました。

 

ずっと無視していた感覚たちを、具体的な感情に結びつけていくのは難しいことかもしれません。自分でもまだ気づいていない感覚が、きっと沢山あるのだと思います。しばらくはそれを拾い集めるように、感覚に自覚的に過ごしていこうと思います。