かもさんのひそひそ話

耳をすませば聞こえてくるよ

仕事の割り振りをうまく出来るようになりたい

体調を崩して休職に至った理由の一つは過剰な業務量だったのですが、業務過剰に陥った理由のなかで大きいのが「人に仕事を投げられない」ことでした。人に仕事を割り振って任せることがうまく出来ず、自分の仕事ばかりが溜まって消化しきれなくなったのです。

 

なぜ人に仕事を投げられないのか、思い当たるのは以下の3点です。

  • 嫌な気持ちを持たれたくない(特に雑用的な仕事を振るとき)
  • 人にやってもらうだけの時間的な余裕がない
  • 業務過剰であること自体に価値をおぼえている

 

1点目について、仕事の中には、やる必要はあるけれども成長ややりがいを持ちづらいものが多くあります。自社でよくあったのが、掲示物の貼り換えや共通備品の整理、納品物の受領対応などです。少し前の時代には若手の仕事、と何となく認識されていて、当時若手だった自分は何となく引き受けていたのですが、すでに若手とは言えない年齢層になってもそれらを無意識に続けていました。新しく入った若手にお願いするのも気が引けて、また残業時間の縛りが厳しい中で他の業務を押しのけて依頼することもできず、結果的に自分の残業時間を増やしていました。

 

2つ目については、主にお客様対応などで行き当たった課題です。前日の夜に受け取った結果を解析して当日の午前中にはレポートしなければならないようなタイトな時間設定のプロジェクトが多く、またミスも許されないため、若手に試しにやってもらって手直しするような教育機会を作れませんでした。そうすると若手は育たず仕事を任せられないのに人員数に応じて仕事は増え、さらに時間の余裕がなくなって教育できない、という悪循環になってしまいました。

 

3つ目の問題は、これが一番根深いかもしれないのですが、上のような状況に自分自身がやりがいを感じてしまっていたことです。忙しい中で多くの業務を効率よくこなすこと自体が快感だったし、人が嫌がる仕事を率先してやっていることで貢献感を得られました。顧客対応では結果が目に見える形(売上や顧客獲得数、課題に対する成績)で表れ、また顧客との絆のようなものも感じられるので、そこからの充実感や達成感は計り知れないものでした。ある意味で仕事依存のようになっていたなと思います。

 

復職を見据えて、うまく人に仕事を投げられるようになっていきたいと思っています。が、なかなかそれができるイメージをつかむことができません。10数年かけて身につけた習慣を変えるのは難しいです。ですが同時に、時間はかかってもできるんじゃないかという希望が、今の自分の中にあります。まずはどんなやり方があるのか、少しづつ勉強していこうと思います。

 

 

 

今週のお題「投げたいもの・打ちたいもの」