かもさんのひそひそ話

耳をすませば聞こえてくるよ

射撃への興味

出かけ先で見たポスターに、「ライフル射撃体験会についてのお知らせ」と書いてありました。そういえば大学に入学してすぐのころ、弓道ライフル射撃のどちらの部活に入るかを一瞬迷って、結局弓道部に入ったのだったなと思い出しました。そして、あの時選ばなかったライフル射撃をやってみたいと思ったのです。

 

あまり身近な競技ではなく、また体験会のお知らせも自宅から遠い場所で見かけたので、家の近くでできるのかは分かりません。ですが調べてみると、住んでいる自治体にも協会があり、さらに年に何回も体験会があり、家から電車で数駅のところに競技専用の場所までありました。近くに陸上自衛隊の駐屯地があるせいかもしれませんが、意外に身近な競技だったようです。

 

弓道をしていた時、的に矢を射るまでに流れる緊張や、自分の体内の隅々まで意識を巡らせる感覚、弓を放れた矢が的に向かうのを祈って見守る時間がすごく好きでした。うまく集中できているときは、自分と弓矢と的だけが世界にぽつんとあるような、周りから浮遊した時間を過ごすことができました。同じように「狙いを定めてうつ」競技であれば、またあの感覚を味わうことができるかもしれません。

 

(と、ここまで書いて、射撃では弾は「撃つ」ものであり「打つ」ものでなかったことに気づきました。お題から外れてがっかりです。が、せっかく書いたので続けます。)

 

もう一つ、ライフル射撃に興味を持つ理由があります。私の父は小さい菜園を作っているのですが、そこに野生動物が来て作物を荒らすことが増えてきました。周囲の農家と共同で電気柵や周囲の刈払いなどの色々な対策はするものの、環境の変化もあり本質的に解決することは難しく、最悪の場合は駆除に至ります。一方で駆除にあたるハンターの数は少なく、十分な対応ができていないのが現状です。駆除せずに済むならそれが一番ですが、そうせざるを得ない状況に陥ったときに力になれる技術を身に着けたいのです。ただ、競技と狩猟では目的も内容も異なるので、将来的にどうしたいかはもう少し考えようと思います。

 

私の町でのライフル射撃体験会は、例年の通りだと再来月に行われるようです。新しいことを始めるきっかけを見つけて、今少し胸が躍るような気持ちです。

 

今週のお題「投げたいもの・打ちたいもの」