かもさんのひそひそ話

耳をすませば聞こえてくるよ

天気晴朗なれども

利尻島を離れ礼文島に来ました。ここでも晴天に恵まれています。

 

ただ、吹きさらしの風が思いのほか強く、時折足元をすくわれるほどでした。崖の上を歩くトレイルコースでは風に煽られて足を踏み外すのではと景色を楽しむこともできず、低地に戻ったときにようやく、随分と足がすくんでいたことに気づきました。風速は20メートルほどあったようです。一方で、風で波が起こるのを目の当たりにして、波のでき方を知識としては知っていても実際に見るのは初めてだったので、小さな感動を覚えました。

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島の大半は草で覆われていて、見渡す限り草原が続いています。葉の裏側が白いヨモギのような草が多く、風が吹くたびに葉がそよいできらきらと輝くように見え、草の柔らかい香りがあたりに漂います。草の間には小さな花が見え隠れし、そこに蜂や蝶が集まります。その向こうの海の上には利尻岳がそびえています。

 

信じている訳でもないですが、もし天国という場所があるならこんな場所だったらいいなと思いました。

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