かもさんのひそひそ話

耳をすませば聞こえてくるよ

羊飼いの国:イタリア滞在中の思い出

ゴールデンウィーク中は、昔イタリアで書いていたブログから再掲することにしました。よければ読んでみてください。

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2018/4/5

私の家の近くには沢山の広い牧草地があり、羊が放牧されています。今の時期は子羊が一緒にいることもあり、とても可愛いです。羊の乳はチーズに、羊毛は織物の原料にされます。また、食用になる羊もいます。

羊は一日中草をはんだり、寝たり、ゆっくりどこかに歩いていったりしています。羊の群の近くには人がいないことが多く、牧羊犬だけが羊の番をしています。きちんと自分の仕事を理解しているようで、群をはぐれそうな子羊を見つけると連れ戻しに行っています。時々子羊と遊んでやっていることもあり、とてもほのぼのとした気持ちになります。

ローマは首都のはずなのに、少し街を外れるだけでとてものどかな光景になります。試しにGoogle mapの衛星写真を見てみると、東京よりも市街地が小さく、畑や牧草地などが多いことに驚かされました。日本の人口はイタリアの2倍程度ですが、それを差し引いても、東京には多くの人が集まっているんだなと感じます。

ところでローマの昔話によると、紀元前753年に古代ローマを建国したのは双子の羊飼いだったそうです。建国直後の国民の多くもまた同じ職業で、まさにローマは羊飼いの国として始まったそうです。当時もローマには羊のいる風景が広がっていたのだろうと思うと、なんだか古代を身近に感じることができます。