かもさんのひそひそ話

耳をすませば聞こえてくるよ

休職直前に悩んでいたこと

休職しはじめてから半年ほどが経ちました。しっかり休養が取れはじめてからは体調も上向きで、日々悩むことなく過ごしています。つらいことに目を向けられるこの機会に、自分が休職直前に何を悩んでいたのかを書き残しておこうと思います。

長いし愚痴のような内容でごめんなさい。。

 

◆仕事内容

顧客向けの製品開発に主に従事していました。一案件を獲得すると数千万から数億円/年の売り上げになるため、とてもやりがいがありました。一方で事業へのインパクトが大きく、プレッシャーも強い仕事でした。

製品開発のために必要となる知識が広範で、常に新しい知見をキャッチアップする必要がある分野でした。また、顧客側も競争が激しく常にタイムラインはかつかつでした。そのため、のめりこんで仕事をする人でないと開発に回れない状態で、それができる人は部署内には自分を含めてわずかな人数でした。

製品の性能を上げるためのアイデアが出てこないこと、アイデアを出してもそれを試験に回す根拠が自分の中で持てないこと、それらを誰にも相談できない(しても明確な回答を返せる人がいない)こと、そんなな中でも開発の期限が迫ってくるので何かやらざるをえない、、だんだん追い込まれていました。

ただ、それはまだ企業研究者として自分が受け入れた道で、かつやりがいがあることなのでよかったのです。

こたえたのが、同じ開発をしている人が「経験がないので」「頭がよくないので」「子供がいるので」「仕事に熱意がないので」できない、やりたくない、できる人がやればいい、と大っぴらに言っても許される空気でした。

 

◆昇格試験

私の会社は今も年功序列的で、入社何年目で昇格試験を受ける、という空気があります。昇格するとマネジメント的な業務となり、開発の前線からは離れていきます。

私自身も数年前から昇格試験を受けるべき年次となっていました。一方でマネジメント層の職務にあまり魅力を感じず、昇格試験の受験を断ることが続いていました。断るたびにやる気のない人と判断された気がして、会社の中で自分の立ち位置が無くなっていくように思っていました(だから、開発業務によりのめりこんで、体を壊すまでになっていたのかなとも思います)。

 

◆周囲との関係

部下を何人か持っていました。その人たちにいい感じに働いてもらいたい、いいリーダーとして認めてもらいたい、という気持ちが常にありました。もともとあまり組織運営は得意ではないと思っていたので、克服のために知識を学んだりしました。ただ、部下を信じて業務を任せることができず(失敗が許されない開発だったのもあるのですが)、部下の仕事を自分がやっているような形になり、結果的に部下の成長機会が少なく自分は仕事が多い、という状態になっていました。

ほかのチームはうまくいっているように見えて、自分の下に来た人に申し訳なくてならなかったです。

 

これまでの経験上、悩むときは、時間的か空間的に「近く」か「遠く」のどちらかを見すぎているときでした。休職直前は、近くを見ることしかできていなかったなと改めて思います。それがわかっていても、遠くを見る余裕もありませんでした。

もうすぐ復職に向けて考えていく時期かなと思っています。また同じ環境で同じ間違いを繰り返さないためにどうしたらいいのか、まだ答えは見つけられていません。