かもさんのひそひそ話

耳をすませば聞こえてくるよ

海外赴任

韓国への異動が決まりました。他人の指先ひとつで人生が変わる仕組みはいつも少し愉快で、一方で想像していなかった未来に気持ちが揺れます。

 

本音を言えば、もっと今の場所でやりたいことがあります。数年間は単身赴任となるため、寂しさもあります。韓国語が全然できないなかで、生活できるかも不安です。

 

でも、きっとなんとなく乗り越えられるだろうと思う自分もいます。人生を振り返ると、似たような出来事が何度もあり、毎回なんとかなったからです。自信と呼ぶほどではないですが、変化に対する慣れは身についてきたのかもしれません。

 

弱気に取り憑かれて眠れないときや先々を想像して押し潰されそうなときには、今まさに鍛えられているのだと思うようにしています。その日をやり過ごすことで、きっと未来の自分が助けられるはずです。そう考えれば、不思議と立ち向かう勇気が出てきます。

 

本当ならこれまでの仕事が評価されて喜ぶべきところで、後ろ向きな気持ちを抱えることやそれを表すことにやましさがあります。それでも、今の気持ちを残すこともまた未来の誰かの助けになる気がして、この文章を書きました。