かもさんのひそひそ話

耳をすませば聞こえてくるよ

運動の楽しみ

昨年に体を壊してからしばらく、半分引きこもったような状態が続いていました。出かけるのは週に一、二度、生活必需品を買いに行くときだけでした。そうすると、必然的に体力が落ちていきます。日中は座っていることが多かったので、立ち上がることにすら疲れてしまうというありさまでした。気分的にというより、体が動くこと自体がしんどかったのです。

 

これではいけないと思い、運動をし始めることにしました。まず、家にあったNintendo Swichで「リングフィットアドベンチャー」(筋トレとエクササイズをするためのゲーム)を始めました。部屋から一歩も出ずにできるので、引きこもりからのリハビリとしてかなり助けになりました。立ち上がるのすら億劫なので、運動するために服を着替えて顔を洗って外に出る準備をするのはさらにハードルが高かったのです。このゲームは三日坊主を防ぐためかゲームを始める準備がかなり楽になるよう作られていて、その意味でも続けやすかったです。多いときは朝晩とゲームをして、累計50時間くらいで全ステージをクリアしました。今も毎朝続けています。劇的に何かが変わったわけではないですが、基礎体力を戻すのにはとてもよかったと思います。

 

そして、ゲームを始めてしばらくして日常生活で疲れることも少なくなってきた頃に、近所のジムに通うことにしました。有酸素運動と筋トレ用の器具が少しあるだけの簡素なジムで、価格が安いことが魅力でした。そこでエアロバイクを始めたのです。最初は30分こぐのでようやく、というところでしたが、数か月間ほぼ毎日通っていると、1時間程度こぎ続けても疲れないようになりました。

 

スマートウォッチで心拍数をモニターしていると、日々の運動状況が目に見えてやる気になります。今日は頑張ったな、という日は、心拍数が130くらいのところを1時間弱維持できています。休み休みだと、それが切れ切れだったりあまり上がっていなかったりします。やったことがそのまま結果にでる、というのは普段の暮らしではあまりないので(あとは掃除や洗濯くらい?)、それが面白く感じます。

 

運動していてもう一つ面白いと思うのが、もともとゼロ近くまで落ちていた体力を積みなおしていっている実感です。こちらは脈拍とは違ってすぐに結果は出ません。でも、最初は全然できないと思っていたことが続けていくうちに徐々にできるようになる、ということを久しぶりに経験して、それが良いなと思っています。何か目標があってそれに向かって頑張る、というのではない、努力すること自体の楽しみがそこにあると感じるのです。

 

お題「最近ドキドキしたこと」