テレビはずっと長い間、ニュースくらいしか見ていませんでした。それがここにきて、急に「水曜どうでしょう」というローカルのバラエティー番組にはまっています。地元のテレビ局で再放送をしていて、その面白さにとりこになってしまいました。今では毎週欠かさずに録画予約をしていて、番組を見終わったとたんに翌週を楽しみにするようになりました。テレビを見て爆笑したのは、この番組が初めてでした。
番組内容は、大泉洋とその他数名(ディレクター、カメラマン含む)が番組の企画にそって右往左往する、といったものです。日本全国をサイコロの目にしたがって移動する、オーストラリアをレンタカーで縦断する、など様々な企画があります。が、企画そのものよりも、企画した当人も含む出演者たちが常にひどい目にあってぼやき、時には怒るさまが、見ていてとても面白いのです。中でも大泉洋のボキャブラリーと物まねがさえていて、ある種の話芸を感じさせてくれます。NHKでたまに出てくるちょっと面白いひと、というイメージがガラッと変わりました。
そして、番組の中のゆるい雰囲気がまたいいのです。企画自体には最終目的が設定されている(海外で面白い鳥を撮影する、など)のですが、余計なことをしすぎたせいで目的を果たせずに時間切れ、なんてことも往々にしてあります。そんなときのいざこざも笑えます。
水曜どうでしょうが本放送されていた時期に、制作テレビ局のある地域で大学生活を過ごしていたので、周りには番組ファンが大勢いました。彼らが盛り上がっているのを横目に(ちょっと小馬鹿にしながら)番組そのものは見ずにいたのですが、その記憶があっていま再放送を見返しているので、当時に番組の存在を知れてよかったです。それに、当時見ていたら、このだらだらした番組は大して面白くないと思ったかもしれません。
全放送分のDVDセット(数万円)がときどき無性にほしくなって、amazonのカートに入れては戻すを繰り返しています。でも、1週間に1回30分の放送を見て次の週を楽しみにして待つ、というのも、昔懐かしくていいものですね。今の再放送では、出演者たちがアラスカでオーロラを目指してレンタカーでドライブしているところです。毎週の珍道中が楽しくてなりません。今のところ、一番はまったテレビ番組は「水曜どうでしょう」ということになりそうです。